2011年6月12日日曜日

「あの戦争は正しかったのである」

という御老体が、少し前までは世間におりました。

それは、戦争に参加し、その雰囲気にすっかり毒されてしまい、そこで溌剌とした時期を送っていたからです。その人にとって、まさに「青春」、一番のやる気のある時期でもあり、その中に参加していたという意識が高いため、そうした言動になってしまった。まさに「戦争バンザーイッ」な人々。しかし、戦争もハッキリした目的意識もなく始めて、挙句敗戦してしまったのですから、何とも。戦勝国によって天皇陛下も人間宣言させられ「こりゃーあかんね」と、戦後は「国の交戦権はこれを認めず」という極端な憲法を掲げ、戦争反対を唱えてきた。もちろん、戦争は凄惨なものですから、避けるに越したことはない。しかし、侵害を受けるというのであれば、それから国を守るくらいの事は必要ですから、国防のために自衛隊を組織した。しかし、自衛隊は「他国への侵略はあってはならじ、専守防衛」に徹してきた。まさに、国防の鑑、現代の防人であります。

所が、戦後60年を過ぎると、こうした「あの戦争は正しかった」老人は寿命を迎え、次々と死んでいきます。これが世の定め。老人に限らず、大抵の人間は寿命が来れば死んでしまうのですが、一方、新しい人間が社会には参加してくるのであります。

戦後は「非戦闘国是」を守って、産業などの振興を進めてきたのですが、実は、これこそが「戦争代替の<経済・産業戦争>」だった。だから国が主導で色々とやった。

で、こうした「正しかったのである」老人よりは年齢は下だと思うのですが、今日でもこうした「あの戦争は正しかったのである」的な人間が幅を利かせておる。

ikedanob 池田信夫
1回の事故で原発のリスクを語るのは、宝くじで3億円当たった人が「宝くじはもうかる!」というのと同じ。
http://twitter.com/#!/ikedanob/status/79453719116267521

短い文書なので、一瞬何を言っておるのか判りませんが、良く読んでみると「滅多に起きない原発事故なんだからダイジョブダイジョブ、原発いいじゃん。ゲ・ン・パ・ツ、バンザーイッ !!」と書いておられる。この劣悪な例えで何が「同じ」なのか、ああ、あんなに舌鋒鋭い方が、こんなに劣化した言説を垂れ流すとは ... 。哀れ。これこそ、原発の放射能が放つ放射線の威力を汁事例の一つと言えるかも知れません。池田氏のオツムは何によって劣化してしまったのか。池田氏こそは、実は放射能の被害者なのか。

それほど迄に放射能は怖い。まともな思考もできなくなってしまう。現に、官総理はまともな思考も出来ないから、学童疎開も実施しない。しかし、手駒の国会議員やカンリョーはSPEEDIで放射能が飛んでくるのが判っているから、妻子を疎開させたりしている。

国策の一つとして推進してきた原発も、そのいい加減な作りのため、震度6程度の日常的な地震で簡単に壊れて放射能をまき散らす、自国に向けられてしまった「決戦兵器」テロ兵器になってしまった。まさに、戦争指導がなっていなかった軍部の方針と同じく、結果、経済・産業戦争に敗北してしまったわけです。
それが判っていながら、まだ、こんな「ゲ・ン・パ・ツ、バンザーイッ !!」などと寝ぼけた事を申しております。ガンダムのテム・レイよりも始末が悪い。

そういや、この御仁、元犬HKだったとか。今は犬HK批判をしているそうですが、それというのも自分が出世しなかったから、その程度なのか。まあ、思考の劣化した老人のいう繰り言はどうでもいいので、国をあてにせず、逃げられる人は「てんでんこ」で避難するしかありますまい。

アシャーイ !!

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