2011年8月4日木曜日

悲喜交々 (ひきこもごも) ?

東芝が携帯電話事業を富士通へ売却、日立はテレビの自社生産撤退を検討か - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2011/08/03/wooooo/

日立は、重電もやっているので、シェアの取れていないTVなんぞは、やらなくてもいいや、という判断なのでしょう。ここは昔からそんな経営だったので、今更驚くには値しません。PCだって、早い時期から撤退しておりましたし。
驚いちゃったのは、東芝。東電に原発を供給している、東芝。それなりに売れているから、富士通と合弁でも携帯をやっていくのか、と思っておりましたが、然に非ず。「選択と集中」という「踊り文句」に載せられて、いよいよ携帯も止めてしまう。過日は、トランジスタの製造もチップ部品にシフトしており、SoCなどは他社から調達するとして、半導体製造も「縮小」に入ってしまった。
とは言え、これも仕方のない所ではあるそうです。先日、知り合いと話しておりましたら、「大手は自分の製品開発の為に部品も内製していた。それが今になっては必要なくなったので、トランジスタも作らなくなった」との事で、なるほど、と思った次第。結局、トランジスタ製造も自社の製品のためにやっていた事であるから、「定番」と言われていたトランジスタの製造も簡単に止めてしまう。まあ、道理ですね。福祉で部品を作っている訳ではないのですから。
しかし、外国のメーカーには、ウハウハ儲からなくても地道に作っている所もある。それだからこそブランドになった、と思うのです。それこそが物作りだったのではなかったのか。所が、わが国のメーカーはシェアを取ったから「もう、オレ達はブランドだ。高級品しか作らないし、売れなければ止めてもいいんだ。だから、庶民はオレ達の製品を買え」。かくして、大手メーカーの作る製品は「競争」に晒される事なく、かつての「トラバント」の様になっていく。
トラバントという車は、当初は先端技術の粋を集めて開発されたものでした。樹脂のボディーも車体を軽量化する手段でしたし、十分な強度を持てるようにと開発した。しかし、以降は「共産主義」の悪い側面で、更なる改良、開発が進められなかった。「うさぎとかめ」なのですね。

ともあれ、東芝は携帯も止めてしまった。次は何を止めるのか。TV、HDDデッキ、ノートPC ... 。止めるものは幾らでもあります。そうして、残るのは何か。おそらく「原発」しかないのでしょう。震度6程度の揺れで簡単に逝かれてしまう程度の軟弱な作りの原発。この地震国で、そういう「やわ」な原発を作り続け、放射能を垂れ流し、この国を「わや」にしてしまう、東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。他にも三菱や日立の原発もありますが、やはり先鞭をつけてしまった、東芝の原発。何度書いても飽き足らない、東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。東芝の原発。

驚いてしまったのは、Androidスマートブックとして、おそらく世界初登場として良いであろう「Dynabook AZ」という機種です。最近まで知らなかったのですが、Android 2.1 から 2.2 へのアップデートでも「起き上がり問題」という重大な欠陥が放置され、これを解決するのには「ロシアROM」という、ロシアの有志が独自に開発したFirmWareを必要とするのだそうです。これって大変な醜聞ですよ。所が、Abdroid は「オープンソースだからいいんだ」という風潮もあって、東芝は知らん顔。ロシアROMがあるので、ユーザーはこれを使う事で欠陥を保全できるからまだしもですが、おそらく、この件について東芝に問い合わせたら「うるせぇクレーマーが来たよ」とあしらわれてオシマイ。東芝の原発。それは、去りゆくPC事業であれば「ああ、やっぱりね」となるのかも知れませんが、そんな欠陥商品を買わされる方はいい迷惑。それでブランドったって、説得力はありませんよ。
ちなみに、外国では嬉々として販売されているナントカタブレットですか、東芝の。あれについても起き上がり問題があるそうです。国内のみならず、外国にもこうした恥な製品を垂れ流している。東芝の原発。完総理と同じではないの !

で、東芝はもう、民生品では終わった会社となっているので、コレ以上いう事もありませんから、他の会社について。ガラの悪いパゴスを出しているS社について、見ておきましょう。
ガラの悪いパゴスや、キティちゃん電卓などを作っており、「ここはやる気があるのか」と思っておりましたが、最近では「どうなのか」と思えてきたのです。それは、ガラの悪いパゴスも、OSアップデートによって「通常のAndroidマシン」として使えるようになる、Eモバイル向けにAndroidタブレットを出す、など、少々面白い動きを見せているのですね。また、電卓では余り面白そうなものを出さなくなって居りますが、代わりに力を入れているのが電子辞書でありました。最近は携帯も高機能化しているので電子辞書も売上は減っているだろうと思われますが、それでも地道に作っている。結構いいのがあるんですね。少し、感心しちゃった。

でも、経営トップが「これからは日本人社員は要らない、1/5も居れば充分だから、他は外人社員を雇用、世界に羽ばたくのダァーッ」と息巻いて居ります。結果、この会社の製品を買っても、国内の景気には寄与せず、外国に金が出て行く事になってしまう。やはり、ここの製品を買うのは気が進みませんが、それは主観の問題に過ぎませんか。

昨今、「韓国のTVばかりを放映する不死TV許すまじ」という話題がwebで駆け抜けております。元々エセ右翼だった不死TVは、産経新聞の販売店では「世界日報」も売っておりました。だから不死TVも韓国TVを買ってまでして放映した。それは、自国でドラマを作るよりも安く上がる割に視聴率を稼げるからという部分もあり、その意味ではビジネスの見地からそうしたのでした。今や、外国に雄飛しようとしているメーカーの製品を買うのは、この不死TVと同じ事です。でも、多くの消費者は「外国製品は作りが安普請だから」などと言って買わず、唯々諾々と大手メーカーの製品を購入し、海外雄飛を助けている。
まあ、「選択と集中」というビジネスの世界ですから、これもやむを得ない展開なのかも知れません。そんな事で不死TVを見ない様にしよう、という動きも怪しいものです。それに、不死TVはそれこそ広告ビジネスであり「視聴率が全て」ですから、韓国ドラマで視聴率が取れなければ「これは儲からんなぁ」と止めるに違いありません。それよりは、同じく韓国TVを買い叩いて垂れ流しているNHKこそが、こうした運動の標的になるべきものなのです。視聴率とは無関係に受信料が入ってくる「公共放送」こそが、そうした事を率先している。

「国内需要」として、国産ドラマを作れや、昔みたいに。そうすりゃ「パッチギ」俳優も納得するだろうよ。

アシャーイ !!!

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