2011年4月6日水曜日

日本に亡国の官が聞こえる

東北地方を襲った、大地震と津波。その犠牲者も大変多く、ご冥福をお祈り申し上げるくらいしか出来ません。また、被災されました方々にもお見舞い申し上げます。

そして、大津波によって引き起こされた原発災害。これは、未だに炉心の冷却がなされているかを確認できず、まだまだ予断を許さない状況であり、その意味では、現在もなお、進行中の大災害です。この原発災害によって、住む土地を逐われた方も多く、あるいは、政府によって「自宅待機」となって、放射能からも逃れる術のない方々も多く、大変残念な事であります。まずは、多くの人々の命を救う事であり、地震・津波の被災者には支援物資の提供を速やかに、そして、原発災害の避難者は、まずは早急なる汚染地域からの退去を推めるべきだと思うのですが、そうした政策を進めるべき政府は「復興、復興。もう、原発の話なんてどうでもいいじゃん。それよか、復興増税でウハウハ」と言わんばかり。復興、とは言っても、そこに住んで暮らす人がいるからこそ復興なのであって、誰もいない所に道路や建物だけ作っても、それは虚しい、虚栄というものです。しかし、そこに住む人々をないがしろにして「復興、復興」の掛け声。そして、現在も進行する原発災害については「冷静に、冷静に」とうろたえる割には、傍観者を決め込んで何も手を打たない。それがため、原発災害の早い時期にホウ酸水を投入するという決断も出来ずに、4週間にもなろうというのに「炉心の状態がわかんなーい」状態に至ってしまった。
しかし、政府はカンリョーの皆様に「原発はまだ、国策として必要ですョ、総理。ここで譲っちゃダメです。あの原発もまだ使えます、ホウ酸水を投入するなんてとーんでもありません。モッタイナーイですョ」と耳打ちされ、もともと当事者能力に欠けた官総理は、「あ ?」と鼻詰まりの声でカンリョーの皆様の言葉を繰り替えし、官邸に引っ込んで寿司をつまむ日々、しかし、未だに垂れ流す放射能のおかげで、近海ものの寿司はもう食えません。それにイライラしたのか、側近に当り散らしても後の祭り。お前がイライラする前に、国民の方がイライラしているんだよ !
で、通常ならば、総理は責任をとって辞職しようものです。まさに「腑抜け宰相はいますぐ辞職せよ」。何も、首相を辞めた所で、今更何かをしているわけではないのですから、いいじゃないですか。「いや、オレはまだ総理だ」と、鼻詰まりの声で怒鳴ってみても始まらない。それよりは今すぐ、さっさと辞めてしまい、他にもっと「今、何をするのか」を判っている人が総理になった方が良いと思うのです。とはいえ、他になりそうな人、というと ... 。ウーム、誰もおらんですね。少なくとも、今、言われている人々の中には。えだの、仙獄、現場、マエハラ、イオン ... 。野党にまで話を広げたら、例えば宗教政党のなつお氏くらいは「もしかすると」もう少しやってくれそうな気もしますが、宗教政党も一頃は与党にいて「安心、安全の年金制度」を、カンリョーの皆様の口車に乗せられ、やってしまった。やっぱ、ダメかなぁ。
「その国の政治家は、その国の民度に応じている」と言う、マックスヴェーバーの言葉もあります。そう、彼らも我々が選んだ議員です。いざとなっても何もできない、それは、当の政治家に想像力が足りないからではありますが、言われてみれば私たちにも「それが出来るのか」と言われれば、そこは疑問です。実際、色々な立場の人々が口を突っ込んできます。中には「(「配管ユルユル、地震には滅法弱いの、私」みたいな)原発をやらずして、何が国家だ !」みたいな、アシャーイ新聞猪熊由紀子みたいなのも居りますし(まだ生きて居るんかね、このバカ女は。福島原発の炉心へ行って、水でも撒いてこいや)。しかし、民主主義国家というのは、まずは国民の生命、財産を護る、そういうもののはずです。そのために税金を払って居る。その原則に従えば、まずは被災者救援、原発災害を抑える、など、すぐにやるべき事が判ろうものです。しかし、カンリョーの皆様の言葉しか聞かない官総理は「もう復興だ、復興だ」と浮かれている。カンリョーは本来、民選政権のいう事を聞いて、仕事をするものです。それは、あたかも某社の電子書籍ビューワーが「コンテンツ保護の電子書籍しか読めないもんね。後、webページくらいは見せてやるよ。でも、ネットしか買えないよ」(別にS社の製品を言っているのではありません、念のため)と、道具に言われている様なものです。消費者としては「ユーザーはオレだ、どう使おうがオレの勝手だ」と主張し、そして、その道具を使いこなさないとなりません。それがリテラシイというものです。

カンリョーの皆様が主導してきた産業戦争も、原発災害という出来事で「敗戦」してしまった。しかし、カンリョーの皆様はまだ、その方針が誤っていたと認識していないのか、まだ(「配管ユルユル、地震には滅法弱いの、私」みたいな)原発を推進しようとしている。中部大学の武田先生は「地震に強い原発を」と言っていた。しかし、産業戦争の作戦指令本部・カンリョーの皆様は「ダイジョブ、ダイジョブ、グッジョブ」とばかりに、地震国である本邦で(「配管ユルユル、地震には滅法弱いの、私」みたいな)原発を推進してしまい、今日の原発災害を招いてしまった。この先、東北地方に工場を構えていた様々なメーカーは、つぎつぎと撤退すると言われています。最近でこそ、海外に少しずつ売れてきていると言われていた、国内の農産物も、放射能汚染があるので、これからは売れません。それも、(「配管ユルユル、地震には滅法弱いの、私」みたいな)原発をやって、原発災害を招いてしまったからです。所が、政治家は選挙で選ばなければ議員にはなれませんが、カンリョーの皆様は選挙で選んだ憶えはなく、彼らは「科挙」で選ばれている。民意とは離れた所で出現しているのです。それがため「オレラが勝手にやっているのだから、ソレでいいじゃん」と、いい加減な産業指導をしてしまった。

♪ 原発の水を手に入れて 霞ヶ関にバラまくのさ

もっとも、カンリョーの皆様は「放射能なんて、ダイジョブ、ダイジョブ」と言っているので、こんな事をしても問題ないはず。

旧ソ連が崩壊したきっかけの一つが、チェルノブイリ原発事故でした。刺殺された石井代議士は、旧ソ連の政治制度をつぶさに観察、ソ連邦の崩壊を予測し、それが本邦にも起こるという考えを持っていたと言われています。しかし、政治家にこうした慧眼を持っている人は余り多くなく、これからもカンリョー政治は続いていきそうな、そんな感じです。

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