東京都の石原都知事は、尖閣諸島の領有権を確認するため、埼玉県在住の所有者から尖閣諸島を購入する、という方針を打ち出したそうです。
「国を守る」というその志や、なかなかあっぱれではありますが、では、尖閣を購入して、どうするのか。
以下の記事では、都知事は「国が買うと言うのであれば、倍額で売ってやってもいい」と述べておられます。
緊急インタビュー石原慎太郎[東京都知事]「尖閣を国が買うなら、倍額で売ってやる」 - 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32519
これで、国に倍額で売りつけるだけというのであれば、それこそ「売国土」。しかし、都知事は「国はそうしないだろう」という風に見ている。また、都議会の反対も予想され、この案はうまく進まないと思われます。
所が、何の間違いか、東京都が尖閣諸島を購入する事になったとしましたら、これは面白い。
そもそも、交通も十分に整えられていない辺鄙な島ではありますから、所有者のみならず、住民がいない。なので、所有者氏も持て余しておられたのだろうと思うのです。そこには日本国民がいない。だから、中国も狙った。「石油や天然ガスといった地下資源が豊富に眠るあの島」なのですが、住民もいないし、当然、そうした資源を活用しようという法人もいない。だから、所有者としては、なかなか処分するに出来なかった。だから、東京都が買ってくれるというのであれば、そりゃあ、渡りに船、という所ですよ。持っているだけでは余り得する事もない、いや、却ってゴタゴタに巻き込まれそうな所です。
この話が面白いのは、「尖閣諸島」というのは「沖縄県」という所です。購入すれば、沖縄県に「都有地」が出来るという事です。「尖閣諸島が東京都になる」のではありません。あくまでも「沖縄県にある都有地」なのです。
何でこんなおかしなことになってしまうのか。それは「土地の売買は誰でも自由に出来る」からです。「当たり前やないかい」。いや、そうではない。諸外国では「国民ならば誰でも」なのですが、日本では「外国人でも」自由に土地の売買が出来るのだとか。そこで都知事は「東京都が購入する」という挙に出た。そうして購入しても、所詮は都有地・沖縄県。
ならば、この購入した都有地を、有効活用せねばならんでしょう。沖縄県に「ここ・尖閣をを開発せよ」としても、カネが掛かるからそれは出来なかった。ならば、都有地として東京都が開発すれば宜しい。そこで「尖閣諸島でオリンピックを開催せよ」と提案したい。
「昔、ダイビングのついでに尖閣の島に行ったことがあるが、かなり峻険な島でね。船が近づけるのは、日本青年社が作った灯台の近くだけ。国が整備すべきなんだがね。」と都知事は述べられております。確かに東京都だけで整備、開発するのはお金が掛かる。しかし、オリンピックならば国を上げて開発が進む。自民党の森・元総理なども「コリャーエエ」と、イッチョカミ。自然をうまく活かした「海洋型オリンピック」。そういう開発を進めれば、住民も置ける様になり、いずれは地下資源の開発も進める事になろうというもの。まず、国民を住まわせ、経済の実体を育てないとならない。そうして、尖閣を守れ、となる。これこそ本当の「愛国心」であります。伊達や酔狂で買うだけなら、中国に呉れてやれや。
オリンピックの後は、「都有地」なのですから、横田基地よろしく、ここに米軍基地を誘致するというのはどうか。「沖縄県」なのだし。「仮想敵国」中国にも大変近いので、番犬様の米軍様には、うってつけの土地でありましょうや。沖縄県にも色々な立場の人がいて、米軍があればこその産業、というものもあります。なれば、同じ沖縄県なので、そういう利権のある人は、新しい尖閣に移動すれば宜しい。
これが「尖閣」の有効活用である。
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