過去に、世紀の大政治家・田中角栄氏がおりまして、現在の政治にまで連なる様々な政策を打ち立てました。そうした政策には「道路・箱物行政」、「エネルギー(原死力)行政」、「放送行政」があります。
過日のコイズミ改革で「道路・箱物行政」は「財政難」という事もあり、若干縮小されました。実際には、そこへ回るカネを「投資」方面に回そうとしただけだったのですが、コイズミの期間、道路・箱物公共事業は若干、支出の伸びが鈍った、と言います。これを称して「古い政治からの脱出」という事でした。
そして、今回の原発震災があり、もしかすると「原死力行政」にもメスが入ることになるかも知れません。所が、官総理になって、道路・箱物行政も復活しつつあります。それは、行政、すなわちカンリョーの皆様が「総理、これをやりましょうよ、ウヒョヒョ」と、総理大臣をたぶらかしているからだと言われておりますが、それに乗っかってしまう程度ですから、総理になる人も、よほど出来た人でないと、政策を強く打ち出せない、そして、カンリョーをうまく使いこなせないわけです。官総理にはそれが出来ない。だから原葉などが幅を効かせている。そして、原死力政策もカンリョーの皆様に言わせたら「原死力をトルコに売りつけるんですから、ここで引いてはいけませんヨ。もっとしっかりやってもらわないと」とそそのかされ、原死力行政はウヤムヤになりそうな雲行き。
最後は「放送行政」です。TVですな。NHKは受信料まで徴収しているというのに、まともな報道すらしない。民放もナベツネの臭い息が掛かっていて、同様。しかも、TVの電波帯の使用料は、民放が上げている収益に対してとても安いものだといいます。TV電波の使用料を上げれば、かなりの収入になります。まさに放送税。所が、TVは「国家の大きな声」となってもらうという要請があるからか、なかなか使用料が上がらない。だから民放も国の事については悪く言えない。第4権力足る所以です。そうして莫大な収益がある。しかも「AC」だなんて収益も出てくる。所が、これもまともには手をつけそうにないねぇ。
田中角栄氏の考え出したこれらの「装置」は、当時としては傑出した政策でした。しかし、時代は移ろい、今はそれが悪い方向へと動いている。所が、その政策を進める内に、当時のカンリョーの皆様は「これが政策だ、田中角栄先生万歳」で、産業政策であるこうした政策を推め、こうした仕事をしっかり進めてしまう、という体質が出来上がってしまった。そして、それは後輩位にも受け継がれ、バックのファッ○でもう大変、メロメロになったカンリョーの皆様は、もはや時代に即していない政策と判っているのか、見ぬふりなのか、未だにこうした政策を推めているのでした。
田中角栄氏自身もおそらく、こうした政策は長続きするものではないだろうし、いつまでも行うものではないと考えていたのではないか、と思えなくもありません。だから「高速道路料金も、将来はロハにする」としていました。それは、戦争後の景気浮揚のための「カンフル剤」施策だったのです。そうして国富が蓄えられた、そして、盟友・大平正芳首相は「大型間接税」を導入するはずだったですが、病に倒れて、それも実現しなかった。
その、カンフル剤的な施策を「コリャーエエ」とばかりに、未だに推める現在のカンリョーたち。本当に[頭がいい]のだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿